「一日の終わりに飲むお酒が、何よりの楽しみ」という方も多いと思います。近年、本格的なアルコール依存症に至る手前の「アルコール依存症予備軍」と呼ばれる状態にある人が、ハンドルを握るケースが問題視されています。
①常態的な「酒気残り」・・・毎日の多量飲酒により、肝臓のアルコール分解が追い付かなくなります。酔いが覚めたと感じていても二日酔い運転のリスクが高くなります。
②離脱症状による集中力の欠如・・・体からアルコールが抜け始めると、イライラ・手の震え・発汗・不安感といった軽い離脱症状が現れます。この状態で運転すると、注意力が散漫になり、危険への反応が遅れたり、攻撃的な運転になったりします。
③脳機能の低下による判断ミス・・・習慣的な飲酒は、判断や理性を司る脳の前頭葉を委縮させることが知られています。通常時でも、速度超過や無理な追い越しなど、危険な判断を下しやすくなります。
アルコールの負の連鎖を断ち切るために、
【個人としてできること】・飲酒習慣を記録し、どれだけ飲んでいるか把握する。 ・「週に2日は必ず飲まない日を作る」など休肝日を設ける。 ・飲みすぎなど不安を感じる場合は専門の医療機関などに相談する。
【事業者としてできること】・乗車前乗車後のアルコールチェックを対面により厳格化する。 ・アルコール依存症が「病気」であることを理解する風土を作り、安全運転管理者や上司が、プライバシーを守ったうえで相談に乗れる体制を整える。 ・定期健康診断での問診や結果で問題がある場合には、必要に応じて産業医や専門医への受診を勧奨する。
飲酒について見つめ直すことは、ご自身と周囲の大切な人たちを守るための勇気ある行動が大切です。